11:13分  太龍寺を出てスグにお大師様の像があります。

鉄の鎖を登って、お大師様のお傍まで登ることが可能です。

お大師様がご覧になられている風景です。絶景とはこのことでしょう。

 ここ数年、急速に壊れていく日本を見て、お大師様はどのようなお気持ちなのでしょうか。

 12:12分  分岐点です。太龍寺から歩いて下山する場合、3箇所ありますが、平等寺まで最短距離の「いわや道」を選びます。また、説明は看板の通りです。

 当日に平等寺の御朱印を頂くには、13時には到着しておきたい所です。暗くなるとヘッドランプなしでは遭難しますので、看板の通り14時以降は入らない事をお勧めします。

 倒木を避けながら進みます。半分の道程までは歩き易いとても良い道が続きます。半分を過ぎると危険な下り坂が現れます。

 以前、伸縮式のカーボンスティック1本で下りられている年配の方を見かけましたが、とても厳しそうでした。

 急なガレ場の下り坂では、杖をこのように使います。腕・肩・背中の力でブレーキをかけます。この下り坂を、足の力だけでブレーキを掛けようとすると、スグに膝を痛めることになります。

 

 梵字を掴むな、というご意見もあるだろうと思います。確かに、通常で梵字を握るのは忌避されます。但し、四国88箇所、歩き遍路道の中でも屈指の危険な下り道を無事に進むにあたり、お大師様ならどうされるでしょうか。参拝者が足痛めてまでも「杖の梵字を掴むな」と言うでしょうか。

 

 滑落すると死の危険があり、また助けを呼ぶにも人通りも極めて少ないルートです。

 

 無事に下山されることを最優先になさって下さい。

 弊社の杖の石突は専用に作成しており、しっかりと地面を噛む事が出来ますので、安心して体重を預けることが出来ます。

 

 14:55分 阿瀬比地区(アスファルト道路)に出たらお遍路小屋がありますので、そこで休憩。

 写真は今日のラストの大根峠です。これまでの遍路転がしを歩いてきた方であれば、十分に乗り切ることが可能です。あと1時間ほどになります。

 

 峠に登った後、平等寺に向けてなだらかな下り道が続きますので、やはり体全体を使ってのブレーキを心掛けて下さい。決して足の力だけで踏ん張らないように。

 

16:12分 平等寺へ。十分に間に合います。

 一度、朝07:00にひなの里勝浦を出発したことがあるのですが、平等寺に到着したのが、納経所が閉まるギリギリの時間だったので、やはり朝は6時出発を推奨します。

 宿泊は平等寺真横の「山茶花」です。

 日帰りは 「JR新野駅」まで歩くと徳島駅までは戻ることが可能です。ただし、この時間からひなの里勝浦まで公共の交通機関にて車を取りに戻ることは不可能ですので、お知り合いの方に送迎してもらうのが一番です。

 いよいよ阿波最後の薬王寺まで、残すところあと1日です。(高知の境までなら3日)

 つづく